スタン・カステン(ドジャース社長兼共同オーナー)
「今夜の彼は、ただのピッチャーではなく、”組織の魂”でした」
アンドルー・フリードマン(編成本部長)
「あれだけの内容を3イニングも維持できたのは、本当に野球で見た中で最も信じがたいことのひとつだ」
マーク・ウォルター(ドジャース・オーナー)
「彼は今日、この球団の歴史に”永遠”というページを加えたんです」

これらの言葉は、ワールドシリーズ第7戦でドジャースを2年連続制覇に導いた山本由伸投手について、球団首脳陣が語ったコメントです。
前日に6回96球を投げた翌日、再びマウンドに立ち延長11回まで投げ抜いた山本投手の姿は、まさに現代野球の常識を覆す歴史的偉業でした。
99年ぶりという記録的な連投、1死満塁からの脱出劇、そして25年ぶりとなる2年連続制覇。
この一夜に込められた感動のドラマを、関係者の生の声とともに詳しくお伝えしていきます。

前日の第6戦で6回96球を投げた山本由伸投手が、ワールドシリーズ第7戦でも再びマウンドに立ちました。
この執念の連投こそが、ドジャースを25年ぶりとなる2年連続世界一へと導いたのです。
9回途中から登板した山本投手は、1死満塁という絶体絶命のピンチを無失点で切り抜け、延長11回まで投げ抜いてチームに栄光をもたらしました。

一方、この運命の第7戦で大谷翔平選手は「1番・投手兼DH」として先発出場していました。
この試合、大谷選手は自ら先発を志願したのです。
10月28日の第4戦に先発して6回6安打4失点という結果に終わった大谷選手でしたが、ロバーツ監督は試合前にこう明かしています。
「昨夜彼と話して、先発でいくと彼自身が言った」
自身初となる中3日での登板という過酷なローテーションでしたが、チームの世界一のために大谷選手は再びマウンドに立つことを決意したのです。
投手としての大谷選手は、序盤こそ走者を出しながらも無失点で抑えていました。
しかし3回、1死一、三塁という絶体絶命の場面で痛恨の一球が生まれてしまいます。
ビシェット選手に初球の甘く入ったスライダーを狙い撃ちされ、先制3ランホームランを被弾してしまったのです。
打球がスタンドに着弾した瞬間、大谷選手は両膝に手をつき、ガックリとうなだれました。
その表情には悔しさが滲み出ていました。
ここで大谷選手は降板となり、この日は2回1/3を投げて50球、5安打3失点という結果になりました。
直球は最速100.9マイル、約162.4キロを計測したものの、変化球の制球に苦しむ場面が目立ってしまいました。
しかし大谷選手の真価は、投手として打たれた後の打者としての活躍にありました。
初回には中前打を放ち、5回1死一塁の場面でも右前打で好機を演出します。
この日もマルチ安打をマークし、打者としてチームに貢献したのです。
大谷選手の投打にわたる姿勢こそが、チームメイトたちの心に火をつけたのかもしれません。

前日の第6戦で6回96球を投げた山本由伸投手でしたが、第7戦でも再びチームのために立ち上がりました。
この連投こそが、ドジャースの2年連続世界一への鍵となったのです。
3対4で迎えた8回、マンシー選手のソロホームランで1点差に迫った後、山本投手はユニホーム姿になりブルペンで投球を開始していました。
そして9回1死、ロハス選手の同点ホームランでチームが追いついた直後、9回裏にスネル投手が1死一、二塁のピンチを招くと、ロバーツ監督は迷わず山本投手の名前をコールしたのです。
山本投手が登板すると、まず6番カーク選手に四球を与え、1死満塁という絶体絶命のピンチを背負ってしまいます。
しかし、ここからの山本投手の投球は圧巻でした。
前日に続く連投という過酷な状況の中で、山本投手は持てる力のすべてを注ぎ込みました。
7番バーショ選手をスプリットで二ゴロに仕留めて2死とすると、クレメント選手には会心のカーブが捉えられ左中間への大飛球を打たれてしまいます。
スタンドに入ったかと思われた瞬間、中堅手パヘス選手が見事にキャッチ。
山本投手は大ピンチを無失点でしのぎ、胸を張ってベンチへと戻りました。
10回も3者凡退で抑えた山本投手は、11回にスミス選手が勝ち越しソロを放った後もマウンドに立ち続けました。
チームの世界一がかかった11回裏、再び1死一、三塁のピンチを迎えましたが、最後はカーク選手を遊ゴロ併殺に仕留めて試合終了。
前日に続く執念の連投で、チームを劇的な逆転勝利へと導き、25年ぶりとなる2年連続制覇の立役者となったのです。

この第7戦は、まさに手に汗握る劇的な展開の連続でした。
大谷選手が3回に3失点を喫して3対0とリードを許したドジャースでしたが、チーム一丸となって反撃に転じます。
4回にはT・ヘルナンデス選手の中犠飛で1点を返すと、6回にもエドマン選手の中犠飛でさらに1点を追加しました。
そして8回、マンシー選手のソロホームランで1点差まで迫ります。
9回1死からのロハス選手の左越えソロホームランは、まさに土壇場での同点弾でした。
第3戦に続く延長戦に持ち込んだドジャースは、延長11回にスミス選手が勝ち越しのソロホームランを放ちます。
その裏、山本投手が1死一、三塁のピンチを迎えましたが、最後のカーク選手を遊ゴロ併殺に仕留めて歓喜のフィナーレを迎えました。
この試合は4対4から延長11回での決着となり、両チームの意地がぶつかり合う壮絶な戦いとなりました。

このワールドシリーズ制覇により、ドジャースは球団史上初となる2年連続でのワールドシリーズ優勝を達成しました。
メジャーリーグ全体で見ても、1998年から2000年まで3連覇を果たしたヤンキース以来、実に25年ぶりとなる今世紀初の連覇という歴史的快挙でした。
大谷選手にとって、昨季は10年契約の1年目として打者に専念し、メジャー史上初の「50-50」(54本塁打、59盗塁)を達成してチームの世界一に貢献しました。
昨年のシャンパンファイトでは、大谷選手がナインに向かってこう呼びかけたのです。
「これをあと9回やろう」
その言葉通り、今季も見事に世界一を達成することができました。
今季の大谷選手は、2023年9月の右肘手術から2年ぶりに投手復帰を果たし、自己最多となる55本塁打を記録するなど二刀流の完全復活を見せました。
ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦では3本塁打に加え、7回途中無失点10奪三振の活躍でシリーズMVPを獲得し、チームを2年連続となるワールドシリーズ進出に導いたのです。
ワールドシリーズでは投手として白星をつかむことはできませんでしたが、打者としては延長18回、6時間39分という歴史的死闘となった第3戦でポストシーズン新記録となる9出塁を記録しました。
7試合で計3本塁打をマークするなど、主軸打者としての責任を果たし続けた大谷選手の姿は、多くのファンの心に深く刻まれることでしょう。
山本由伸投手も、前日からの連投という過酷な状況の中で、チームの勝利のために体を張り続けました。
この2年連続制覇は、大谷選手と山本由伸投手という日本人選手の活躍なくしては実現できなかった快挙といえるでしょう。
ドジャースファンにとって、そして野球ファンにとって、この歴史的瞬間は永遠に語り継がれる名勝負となりました。
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