今年2019年は、1989年のNHKBS大リーグ中継が始まって30年目に当たる。その30年前のワールドシリーズ、つまりはBS放送初のワールドシリーズ生中継放映の場となったサンフランシスコベイエリアへ、急きょ思い立ってLAからSFへ。
年来の野球好き、アメリカ野球ファンにとってみれば、30年前の生中継映像は夢のようで感動的でもあり、それ自体まさにエポックメイキングでもあったわけで。もっともあの年のワールドシリーズは、当地を襲った大地震のせいで、少し拍子抜けのするシリーズではあったが。
30年前の1989年、サンフランシスコからの生中継映像を興奮気味に見ていた私ではあるが、30年後の2019年、まさか当地サンフランシスコに降り立って、現地で生のMLBの試合を観戦しているとは、当時は夢にも想わなかった。
こう書くと、それならワールドシリーズ初放映の球場にして、あの年ベイエリアシリーズを制したA’sのホームのオークランドに行くべきとか、当時のジャイアンツのホームはまだキャンドルスティックパークの頃だろ、なんていう向きもあろうかと。
あくまで30年後の今年2019年にサンフランシスコに降り立って、当地でプロ野球を見る事に個人的に意義を見出しているので、これはこれで。
まあ御託を並べてみたが、単にサンフランシスコのあの球場、さらにはごく短時間になってしまうがSFの街自体に久々に行きたかったというだけの話。旅行なんてそれくらいのもの。
唯一心残りはサンフランシスコのあの球場で、地元ジャイアンツが終盤までリードしている試合展開で球場内に流れる、ご当地出身の人気バンドジャーニー(Journey)の『ライツ(Lights)』が聴けなかった事。まあ、近年のジャイアンツの迷妄ぶりならしょうがないか。私は昔この曲をこの球場で聴いたばっかりに、完全にこの球場のファンになってしまったんだが。